アトピーの原因解明 治療方法に新風

非常に強い痒みが慢性的におこるアトピー。
慢性化の原因が「ペリオスチン」と判明し、新しい治療法が期待されています。

アトピーの原因

アトピーの原因にはいろいろなものがありますが、
一つ確かなことは、これは明確なアレルギー反応である ということです。

アレルギーの原因物質が体内に入ると免疫細胞が反応してかゆみを起こします。
そして、その際に「ペリオスチン」というたんぱく質が大量に体内で生成されます。

それが皮膚に沈着するとアトピーが慢性化してしまうのです。

アトピー原因発見のニュース

アトピーの治療方法

これまでのアトピーの治療には、かゆみを抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン剤)、免疫抑制薬、抗ヒスタミン薬、などの「起こってしまったかゆみを抑える治療」というものがメインでした。

そして、もう一つはアレルギーの源である、アレルゲンを体の中へ入れないこと。

ただ、アレルゲンというものは、物によっては回避不可能なものもあります。
そして、既存の治療方法では痒みを抑えることはできでも、
根本的な治療というのは難しかったのです。

ですが、今回で不明だった「慢性化の原因」が特定されたことで、新薬開発に希望が出てきました。

マウスを使った実験でも、このペリオスチンの作用を抑制する抗体を投与するとアトピー性皮膚炎は起きなくなったそうです。
研究チームは2年以内に抗体の開発を進め、近い将来の治療薬開発を目指すとしている。

アトピー性皮膚炎は全人口の約10％程度とも言われ、
小学生までの子どもでは20％を占めるともいわれています。
そして、この数値は年々増加傾向にあるのです。

一刻も早い新薬の開発を期待したいものです。
研究チームの方々、よろしくお願いいたします。

タグ：アトピー ペリオスチン アトピー 原因 アトピー 治療法